■「3つの手技の違い」
あん摩は古代の中国で生まれました。奈良時代に日本に伝わり、おす、もむ、さする、たたく等の刺激を衣服の上から遠心性(心臓から離れる方向)に行い、身体の変調(疲労、肩こり、頭痛、腰痛等)を整え体調の維持、増進を図る治療法です。
マッサージはヨーロッパで生まれ、明治時代に日本に伝わりました。直接皮膚に触れ、オイルやタルクを使用して血流改善を目的にして求心性(心臓に向かう方向)に行う治療法です。
指圧は衣服の上から筋肉などに圧を加える治療法です。あん摩や柔道の活法の技術があわさり、指や手掌(手のひら)で圧を加える技術で遠心性に行います。あん摩と同様の効果があり、大正時代に名前がついた治療法です。